Challenge Next Stage 〜目指せ!出版への道〜

056 四角大輔×安藤美冬トークセッション【「自分だけのオリジナル軸」の創り方】は、迷える若者達の熱気が充満していて、聞き応え十分だった!!

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2013年6月9日、空梅雨が続く日曜日、代官山の街は若者達や家族連れで大変な賑わいでしたが、その一角の地下では、もっと熱い空間が広がっていました。

富田がこの春に入学、そして卒業した「自分をつくる学校」については、このブログでも度々書いてきましたが、その学長である安藤美冬さんとニュージーランドと日本のデュアルノマドライフを送っている四角大輔さんとのトークセッションが半日に亘って行われたのです。

四角大輔×安藤美冬ノマド対談 vol.5 最終回  1日集中トークセッション  「自分だけのオリジナル軸」の創り方 | PeaTiX
Lake Edge Nomad Inc.代表|ノマド|アーティストプロデューサー 7度のミリオンヒットを記録した音楽プロデューサーの職を捨て、NZ湖畔の森で、飲料水・魚・野菜を自給する“インディペンデ …

今回は、多くの学生の皆さんも詰めかけたトークセッションの模様をできるだけ詳細にお伝えすることにします。安藤さんも四角さんも、今迄の常識と呼ばれていた概念を打ち破り、新たな生き方を実践している先駆者です。その熱く真摯な情熱とひたむきな呼びかけ、それに応えようとする迷える若者達の熱気が充満した空間がそこにはありました!

 
 

 最 初 に

 
会場は「ラ・フェンテ代官山スタジオ」、数十人も詰めかければ満員になる位のスペースでした。そのため、講演者のお二人との距離も近く、遠くから聞くというよりお二人を囲んで直にお話を聞く、という感覚でした。

ラ・フェンテダイカンヤマスタジオ┃ラ・フェンテ代官山スタジオ┃ラ・フェンテ代官山┃La Fuente Daikanyama

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10:09 いよいよ司会役の宮下さんから開始の挨拶です。

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今日のスケジュールが紹介されます。

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尚、最近こうしたセミナーや講演では、EvernoteとPostEverというアプリを活用して、写真とメモをクラウドを活用して記録できるようになりました。会場が写真撮影OKで、インターネット接続可能であることが前提ですが、iPhoneアプリPostEverで撮影した画像をすかさずクラウドのEvernoteにアップします。そして、MacBook AirのEvernoteでクラウドと同期して画像を取り込み、それにメモをキーボードで入力。またクラウドにアップ・・・を繰り返します。

速記的にメモを取るにはiPhoneでは時間がかかりすぎるのです。やはりキーボードで素早くメモを取ることが今のところ一番早いです。

iPhoneで撮影した画像は、撮影日時と撮影場所のGPS情報が付加されますので、いつどこで撮影したか後で確認することが可能です。更新の都度同期が必要なので少々忙しいのと、メモを書いて同期を忘れて、次の撮影画像をアップして同期すると競合が発生して修正が必要になる場合がありますが、慣れで克服するしかありません。

この記事で「時・分」が記録してあるのは、このアプリのお陰なのです。そして受講後にはブログ記事の下書きが出来上がっていますので、あとは体裁を整えて素早くアップすることが可能です。この活用方法については別の機会にアップします。

10:12 さて、いよいよお二人の登場です。

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「オリジナル冒険地図の探し方」

 

10:16 安藤美冬さんのプロフィール紹介

「冒険に出よう」に続き、今年の秋に2冊目の本を出版すべく準備をすすめていることが紹介されました。

【以下イベントサイトからの引用】
株式会社スプリー代表。1980年生まれ、東京育ち。慶応義塾大学卒業後、(株)集英社を経て現職。ソーシャルメディアでの発信を駆使し、肩書や専門領域にとらわれずに多種多様な仕事を手がける独自のノマドワーク&ライフスタイル実践者。『自分をつくる学校』学長、スマホ向け放送局『NOTTV』の「テレビをほめるYESTV」レギュラーMC、講談社『ミスiD(アイドル)2014』選考委員、雑誌『DRESS』の女の内閣 働き方担当相などを務めるほか、商品企画、連載執筆、コメンテーター、講演、広告出演など幅広く活動中。TBS系列『情熱大陸』、NHK Eテレ『ニッポンのジレンマ』、フジテレビ『Mr.サンデー』などメディア出演多数。著書に『冒険に出よう』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)がある。

10:29 大輔さん→ミッフィーへの質問タイム開始

(「自分をつくる学校」在学中は、美冬さんと呼んでいましたが、卒業したので以下ではミッフィーと書かせて頂きます。また四角さんも親しみを込めて大輔さんと書きますね。)

Q1 : 幼少期はどんな環境?

山形で生まれて、東京三鷹で育った。
父親は、杉並の石川遼くんで有名になった中学校の先生をしていた。

Q2 : (10:36) 自分のアーティスト性 (オリジナリティ) を封印させられたと感じる経験は?

幼少期は、「美冬」という名前が珍しかったせいで、いじめにあったことがある。
アドバイスという名の押し付けがあると、何をしていいのか分からなくなる。

Q3 : (10:46) ずっと失われずに守れたなと思うアーティスト性は?

中学時代、授業中にミステリー小説を書いていた。
高校時代も女子高だったが、群れずにいたら、修学旅行でもグループに入れず、一人でハウステンボスを回った記憶がある。
昼休みも一人教科書を開いて勉強していたので、周りから色々なことを言われた。

先日ミスコンの審査員をする機会があった。エントリーシート2,500通に目を通した中で、記憶に残ったのは50人程度しかいなかった。
「真珠の耳飾りの少女」フェルメール作 を意識したプロフィール写真を撮った応募者がいた。その写真を見ただけで合格にしたかったほど個性的だった。

「真珠の耳飾りの少女」 フェルメール作

「真珠の耳飾りの少女」
フェルメール作

10:55 ステュデイオス (=人間が生き生きとしている状態) の紹介

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昔は、小説を書いたり絵を描いたりするのに夢中であったが、最近は文章が書くのが苦痛になってきた。
大輔さんは、英語ができないと自由に生きられないと小学校で悟ったので、英語の勉強だけはステュディオスに取り組めたという。

メルマガも人のことについて調べたり書いたりは好きだが、もう自分のことは書きたくない。
元の興味は「人」にあるのだと思う。

Q4 : (11:02) 抑圧されたアーティスト性 (オリジナリティ) を蘇らせることができたキッカケは?

アーティスト性を発揮している友人に会って刺激を受けた。
勝間和代さん、本田直之さん、大輔さんもそうだけど、スーツを着て仕事に行く人ではない。
家入一真さんは最前線で活躍している 最近、非難の集中砲火を浴びていて今は潜行中だが・・・

田原総一朗さんに会った時に、怖い人という先入観と違って優しさの塊だと感じた。

現在、キックボクシングのジムに通っているが、小比類巻選手にチャンピオンになるのに必要なことを聞いたことがある。それは次の二つだった。

* エゴを捨てること
* 心を綺麗に保つこと

アーティストも邪念を捨て、我を忘れて表現したステージは感動を呼ぶ。例え音程を外していても。

Q5 : (11:16) 会社を辞めた後、無収入の半年間なにを心の糧にしてたの?

大輔さんは、ニュージーランドに永住権をとって移住する夢を叶えることを心の糧にしていた。

周りの友達が応援してくれた。元勤務していた会社の上司達が支えがなってくれた。そして両親の励ましがあった。
あとは根拠のない自信 (勘違い)しかない。

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Q6 : (11:23) 戦略的住まい選びで、うまくいったケース、後悔したケースは?

団体行動が苦手だったので、シェアハウスに入居したのが苦痛だった。
他の入居者が共有スペースで集まっていて、携帯電話に「来ないか?」と誘いがあった時、ほんとは部屋に居たのに「まだ仕事で外にいる」と嘘をついて行かなかったことがある。
また、皆チェキで写真とって何号室の誰々と壁に貼っていたのに、自分は撮って貰うこともせず自分だけ写真がなかった。結局5ヶ月で引っ越した・・・

Q7 : (11:25) まったく経験のない業界で講演するなど、挑戦するうえで心がけていること

ワクワクするかどうか、が判断基準になる。
最近官庁の仕事の依頼あり、初回のミーティングがあった。立派なお歴々が揃ったが全くワクワクしなかった。
一人ひとりの人間に問題なくても、その場の空気感が自分にフィットするかどうかは重要。
その官庁も最初の呼びかけ人が、初回ミーティングの直前に異動してしまい、全く進め方が変わってしまったことが原因。仕事を受けるかどうか、結局は人次第である。

 
【10分間休憩】
 
 

「眠れる自分コアの再起動」

 

11:55 四角大輔さんプロフィール紹介

【以下イベントサイトからの引用】
Lake Edge Nomad Inc.代表|ノマド|アーティストプロデューサー
7度のミリオンヒットを記録した音楽プロデューサーの職を捨て、NZ湖畔の森で、飲料水・魚・野菜を自給する“インディペンデントライフ”を送る。ニュージーランドの森と東京という“大自然と都市空間”を拠点にノマドライフを送り、執筆、講演、企業アドバイザー、商品開発のジャンルで活動。複数の大学で「ライフスタイルデザイン」をテーマに講義をするかたわら、登山やアウトドアなどのネイチャー系雑誌の表紙に頻繁に登場し、エコ誌「ソトコト」、登山誌「PEAKS」、アウトドア誌「フィールドライフ」、フライフィッシング誌「FlyFisher」にて連載中。著書『自由であり続けるために 20代で捨てるべき50のこと』がベストセラーに。

ニュージーランドの湖畔の自宅紹介。水道は無いのに、ブロードバンドありという環境。

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水は湖からひいて簡易濾過して飲んでいる。
家の畑で野菜は自給自足、土作りに1ヶ月かけた。
湖と海で釣りをして、フィッシュ&ベジタリアンの生活。肉は殆ど食べない。

12:14 ミッフィー→大輔さんへの質問タイム開始

Q1 : 幼少期の環境は?

大阪と京都の中間のベッドタウンで幼少期を過ごした。
開発が進んで、どんどん自然がなくなっていくのを目の当たりにして育った。

画一的な家が並んでいて、全員中流家庭の意識。
スポーツで一定のルールに従い順位付けをするのと違い、世間体や周りとの比較という明確な基準のない世界だった。
皆と同じことを押しつけられる管理教育を受けた。

Q2 : (12:20) 幼少期で感じた自分のアーティスト性は?

傷だらけになる位外で駆け回った。
水がある所が好きで、水たまりや川や池等の水面を見ていたら一日過ごせるような子供だった。
自分のルーツでコアになることがそれだったし、それが今のライフスタイルに繋がっている。

Q : ミッフィー : 好きなことをビジネスにしてしまうと不幸にならないか?

A : 自分が好きなものを100%仕事にしない方がいい。やりたいことが、やらなければならないことになると、好きなものが好きでなくなる。

音楽プロデューサー時代、どんなに忙しくても時間がなくてもアウトドアへ飛び出す時間は捻出した。ところが、フリーになってアウトドアのロケの仕事が続くようになると、明日もロケか、嫌だな、と思っている自分がいて愕然とした。

だから、夫婦で相談してミニマムライフコストを計算して、それを満たすベーシックインカムを様々な手段で確保しておくようにした。そして本当にやりたい仕事は厳選して取り組むようにしている。

アウトドアの取材は、出版社が場を用意してくれて、カメラマンが撮影してくれて、後で文章を書いて皆とシェアできるものと位置づけている

Q3 : (12:32) 「親」は、どんな存在ですか?

父親が、上場している大企業の役員をしていて、戦後高度成長時代の典型的な企業戦士だった。当時の常識を押しつけるタイプで、世間体を気にして、隣の芝生を見るタイプ。長年価値観合わずにいたが、最近分かり合えた。
母親は全く反対で、世間体は気にせず、当時としては珍しく白米より玄米が健康に良いという主義を貫いた。周りから変人扱いされるような人。

Q4 : (12:38) 強く影響を受けたり、分岐点になるきっかけになった人はいますか?

自由人の叔父さんがいた。お洒落で旅ばかりしていて、違う空気持っている自由な人だった。
もう一人は高校の非常勤だった先生。オフロードバイク乗っていて話が面白かった。
こういう大人になりたいなぁと思ったが、一般社会では生きにくかったと思う。
自分は自由欲が強かった。自由であるべき時期に抑圧されていたのがストレス。

本田直之さん、高城剛さんに影響を強く受けている。最近では、家入一真さん。
家入一真さんと日本人全部アーティストと起業家にするプロジェクトをやるつもり。

Q5 : (12:48) なぜ、「得る」のではなく、「捨てる」のか

この本は、実は20代の自分に向けて書いた本。自分が20代でこの本を読んでいれば随分違っていたと思う

若い時は、今やっていることが何に繋がっているか意識せずにやっていた。
でも後で考えると全てに意味があった。
スティーブ・ジョブズがスタンフォード大学の卒業式スピーチで言った言葉に「コネクティング・ドット」がある。点と点がいつか繋がるという意味で、まさしくその通りと思う。

Q6 : (12:58) 築き上げた地位も収入も捨てられたのはなぜ?

自分としては、捨てたという感覚が全くない。
高校時代からニュージーランドに住みたい夢があった。
だから、捨てたというよりやっと始めることが出来た、という感じ。

自分がどこに住むか、を具体的にイメージした方が良い。
ミッフィーは、ニューヨークに住むことを現実に考えている。アーティスト・ビザの活用を視野に入れて。

Q7 : (13:05) 迷い、不平不満、短期的な結果など、捨てたものは数知れず。「捨てること」と「自分コア」の関係性とは?

自分の肉体が借り物としたら、本当の自分はどこにいると思うか?と問うと、世界の8割の人はハート、つまり胸の部分を指す。

迷いや不平不満、短期的な結果を求める等は全て頭が考えること。だから捨てる。

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Q8 : (13:08) どんなときに、どのように「自分コア」を再起動してきましたか?

自分の「やりたいことリスト」を毎年作り替えている。それを眺めているうちに再起動する。
ネットに繋がらない所に行ってとことん考える。
 
【ランチタイム】
 
 

「四角大輔VS安藤美冬Q&A JamSession」

 

ランチタイムを挟んで、最後はQ&Aタイム。様々な質問が熱く出されました。質問の一番手は不肖この富田が手を挙げさせて頂きました。(^^;

Q : 大輔さんにお聞きしたいこと2つ。自分は今57歳、周りがどうのではなく、自分の中にアーティスト性の発揮を阻む監視役がいる。「そんな子供っぽいことをするな、大人になれ。」と自分に囁く。常にその監視役とのせめぎ合いがある。この監視役に立ち向かうにはどのような方法が有効か?次に、今学生さんに強くアプローチをされているが、今の学生さんにそれはどのように届いているのか、日頃実感している感触をお聞かせ下さい。

A : 大輔さん : 1つ目の質問について。自分を縛り付けてるのは他の誰でもなく結局は自分自身。(そこから自分を解放するには)自分(コア)に問い続けることしかない。自分も常に自分の中にいる監視役を意識していた。だから、誰もいない自然の中に身を置いて、自分の頭では無くハートに向かって一心に問いかける。自分が本当に後悔しない選択はなんなのか、考え抜くことで立ち向かう。

2つ目の質問について。学生の中には、いい大学を出て大企業に就職することを目指してきた者も多い。親や先生の薦めるレールを歩き、結果としてハートの部分が空洞化している学生が確かに多い気がする。

ただ、今の学生はデジタルネイティブと呼べる世代。モノが溢れている時代に育ったからこそ、モノに執着はなく、体験に価値を置いている。体験にお金を払う。CDの売上は下降しているが、ライブのチケットは売れる。昔はCDを数十万枚売らないと武道館1万人ライブは埋まらなかったが、今はCD5万枚売れれば、武道館1万人チケットは即日完売する時代。また、高い報酬を得て働くというより、社会貢献したいという学生が多いのも特徴。これはとても良いこと。

 
 
Q : 自分は会社勤め。朝から働いて、夜帰ってくるのは9時、10時の生活。疲れて寝てしまい、自分の本当にやりたいことに取り組めていない。お二人はどのように忙しい中で準備を進めてきたのか?

A : 大輔さん : ニュージーランド移住を実現するための「Dream System」を紹介する。

部屋の本棚の一角をニュージーランド本で一杯にする、大きなニュージーランドの地図を壁に貼る、写真や絵を部屋の中に貼る。思いを書き出す。夢を忘れないために、目に付く至るところに、将来の自分をイメージできるもの(ビジュアル)を貼っていた。

そして、常にイメージし続けていた。家庭用プラネタリウムで南半球の☆を天井に映して寝る等、全てをニュージーランドに繋がる部屋作りをした。思いを忘れない為、引き寄せる為。

そして話しまくること。ニュージーランド移住前に、会う人にニュージーランドについて話しまくっていたら、ニュージーランドのいろんな情報が集まった。それは、この人に会いたいと言いまくると、会う機会を得ることができたことにも通じる。

A : ミッフィー : やること、やりたいことをいつやるのか、テーマ毎に紙に書いて、それをいつも見直し、守っていた。次に話すこと。自分の決意を聞いて貰って、アドバイスを貰っていた。そして、どんなふうになりたいのかイメージできる写真等を貼っていた。周りに流されないで、これをするんだっていう強い気持ちを持って行動していた。

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Q : 自分は、余計なものを削ぎ落とそうと努め、髪の毛まで短くカットした人間。一時SNSも遮断したが、あまりに情報と隔絶した生活になったので復活している。ただ、情報過多を避けるSNSとの付き合い方に苦労している。お二人のスタンスは?

A : ミッフィー : SNSは、繋がりたい人は誰なのか明確に意識したほうが良い。繋がっていて、気持ちの良い人と繋がったほうがよい。自分がその発信全てに目を通す人は大輔さんを含めて6人程度しかいない。

ソーシャルメディアは気を付けないと繋がりっぱなしになるので、敢えて遮断する時間をとる。私の場合は、一日10回から20回時間を決めて見るのがマイルール。必ず自分自身の時間割を作り、それを忠実に守る。

A : 大輔さん : 自分の時間を作るのは、自由への扉であると考える。自分の時間割を作り、集中する時はSNSの受信サウンドも消して、PCでも他のアプリは画面から消してメールならメーラーだけ表示してシングルタスクで臨む。マルチタスクはを許さない。

 
 
Q : 自分は学生で、自分らしい生き方を貫いている積もり。ニュージーランドで四角さんにお会いすることもできた。すると、「あいつは変わっている」と言われて、仲間から浮いてしまう。それに耐えられず、切なくなって折れそうになる時もある。そんな時はどう乗り越えたら良いか?

A : ミッフィー : 友達100人よりも、自分の価値観に合う友人1人に出会えたら。そっちのほうが何倍も人生が豊かになるはず。周りの環境が変わる、周りの人の扱いが変わることは何かが進んでいるということと前向きに捉えること。

A : 大輔さん : 今の自分の凸凹を周りに合わせるのでは無く、一人の道を歩いていると、まるでパズルのピースがびったり合うように自分の凸凹さにぴったり合う一人と出会うことができる。一人でいても、いつかそんな人に出会える。それは有象無象の大勢より大事な存在。

 
 
Q : 自分は学生で選択したい職業も決めているが、親の希望とは違う。親の思いと違う生き方を選択することに葛藤があること、また今は学校の先生になりたいがこのままの自分では教える中身がないという不安を持っている。どのように対処したら良いか?

A : 大輔さん : 親には心の底から感謝すること、でも言う事は一切聞かなくてOK。親の幸せは、子供が幸せになってくれることで、親の思い通りに生きてもらうことではないはず。自分の最終目的が分かっていたら、そこに到達するまでにフレキシブルに乗り物を変えて生きていく。そして、最終目的を成し遂げること。親の言うことを聞かなかったとしても、子どもが自分らしく幸せになってくれたら、親は最終的には良かったと思ってくれる。

自分もNHKのドキュメンタリー制作か学校の先生をやりたかった でも、NHKに落とされ、その時の恩師に社会経験がなければ先生はできないと言われてレコード会社に入った。そして社会経験を積み、学校の先生にはならなかったが、最終的に自分が望んだ生き方を手に入れてハッピーである。

 
 
Q : 自分の「コア」を見失わないための座右の銘的なものはありますか?

A : ミッフィー : 「進取の気性」という言葉好き。生まれ故郷の山形にいた祖父は、昔通っていた学校の黒板の上に飾られていた「進取」という額に大きな影響を受けたという。家業以外に山形の町おこし的な活動を行い、大前研一氏を講演に呼んだり当時としては色々新しい取組をしたらしい。何でもやってやろうというDNAを祖父から受け継いでいる。

A : 大輔さん : 座右の銘のような言葉はないが、一つある考え方を持っている。それは、人間の脳は明らかな変化に抵抗するようにできているので、それに上手く対処すること。例えば、朝早起きしようとすると、それに抵抗する脳がいるが、朝気持ちの良いところを探しに行こう、というように上手く脳を騙すように仕向ければ、それほどの抵抗に合わない。最初の1歩が踏み出せたら90%OK。最初の一歩はこのようにごまかしごまかし行くこと。

 
 
Q : 自分は大学で言語学を学んでいる。しかし、最近海外を旅して感じたのは、このまま大学を続ける意義があるのかどうかということ。今は辞めようかどうしようか迷っている。アドバイスをお願いしたい。

A : ミッフィー : 辞める人は辞める。人に相談なんかしない。(辞める選択は)私も会社を辞める迄すごく時間かかった。時間をかけて答え見つけた方がいい。そして時が来れば、自分の内面に根拠のない自信ができてくる。実体のないものであっても自分が信じて後悔しない道を選ぶことができるタイミングが来る。そうでなければ辞めるべきではない。そんなタイミングは物理的・心理的の2つがある。物理的とは様々な条件が揃うこと。心理的とは精神面でゴーサインが出るタイミングと言える。

 
 
Q : 自分は最近結婚して3ヶ月。自分が男としてどう家族を支えていくか試行錯誤の毎日。どのような心構えで過ごしていけばよいか?

A : 大輔さん : 男だから家族を養う、という考えは一切持っていない。そういう考えは、結局自分をがんじがらめにしてしまうので、捨てるべき常識の中の一つだと思っている。家族を支えるという意識は持っていない。

我が家は夫婦で働いているが、いうなれば2人ともハンドル握って運転している状態。時々相手のスピードに合わせたり、飛ばして喧嘩になったりする。そんな時は夫婦会議と称して徹底的に話し合うことにしている。だから、この問題はあなた方夫婦同士でじっくり話し合うことが大事。

 
 

 最 後 に

 

朝の10時に開始、途中休憩とランチタイムを挟みましたが15時半終了。みっちりと内容の詰まった時間でした。

印象的だったのは、とにかく大輔さんとミッフィー の姿勢と視線でした。特に大輔さんですが、ご出身が関西ということもあってユーモラスな関西弁で「で、おかんがね・・・」等と言いつつも、ひたと視線を据えてご自分が信じるところを熱く語られる姿は、物静かな佇まいと相俟って大変印象深かったです。

ミッフィーは相変わらず挑むような目付きで前のめり、挑戦者を表す「青コーナー女子」の面目躍如でした。(^^;

そんなお二人に真剣にぶつかっていく若者達。自分をしっかり見据えつつ、それでも悩み迷いもがく必死な思いが伝わってくる質疑応答タイムでした。

そうした若者達の真剣な思いを真っ向から受け止め、いわゆる大人の対応とは全く違った本音でストレートな思いを、時には厳しい表現も交えて返すお二人。単なるフィードバックを超えたストロークがそこにはありました。

学生の方にとって決して安いとはいえない参加料と思いますが、この場にいることができた方は幸せだと思いました。それにひきかえ富田の学生時代はなんとノホホンと過ごしていたのか、またそれが許されると勘違いしていたのが汗顔の至りです。(^^;

さて、このセッションを通じて改めて痛感したことは、今後のキャリア設計は確実に過去の常識と決別しているのだな、ということです。そして、誰もが持っているアーティスト性、多くの人が眠らせているアーティスト性を発揮していくことの重要性です。

「自分をつくる学校」でも推薦図書となり、今連続開催されている「ソーシャルおじさんズ セミナー」でも最高のビジネス書と言われている「WORK SHIFT」という本があります。4月末には2013年ビジネス書大賞にも選ばれた本ですが、分厚くて字が小さいのです。老眼の進む富田はなかなか読めずにいたのですが、先日やっと読了しました。

う〜む!なるほど、と思わせる内容でした。今後はアーティスト性が大事であることも書かれていました。今回のセッションで得たものと合わせて読後感として次回の記事でアップしたいと考えています。

それでは、また!

あと、アーティスト性に関していえば、以下の2冊を最近読んで参考になるなぁ、と感じています。ご参考まで。

 
 
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(2013.6.10記)

富田 邦明

IT関係のコンサルタントをしております。
業務効率化・システム改善だけでなく、経営者視点のリスクマネジメントも同時に行い、人とテクノロジーのシナジー(相乗)効果を最大限にすること、そして、活き活きとした雰囲気で働ける環境作りを目指しています。

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